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★　ルパン三世　カリオストロの城
　　　監　督　：宮崎駿
　　　出　演　：ルパン三世、クラリス、
　　　ジャンル：アニメ
　　　1979年 　日本

　名作!
　アニメなのに、ヒロイン（クラリス）にファンクラブが出来たそうです！


注）以下、ネタバレだらけです！

【あらすじ】
　ルパン一味はどっかの国営カジノから大量の現金を盗み出しますがそれが贋札（幻のゴート札）である事を見抜き、製造元らしいカリオストロ公国を次のターゲットにします。

　カリオストロ公国に入り込んだルパンと次元は、黒服の一団に追いかけられる花嫁姿の少女を助けようとしますが失敗！
　しかし残された指輪からその少女（クラリス、今は亡き大公の娘）が、ルパンが若い頃ここで瀕死の重傷を負った時に、震える手で水を飲ませてくれた優しい女の子である事に気付くのです。
　クラリスは、陰で実権を握りそれを公にするために結婚を迫るカリオストロ伯爵から逃げる途中でした。

　城にはすでに使用人として潜り込んでいる峰不二子がいました。
　ルパンは情報を流して銭形警部も出動するようしむけ、五右衛門も呼び寄せます。

　さあ、役者は揃った！


【感想】
　私は劇場版ルパン三世を3・4作見ましたがこれがダントツに面白いです。
　監督は後にスタジオジプリを作った宮崎駿です。
　なんだか他のルパン三世とは方向が違うんでしょうかね？

　展開の早いルパン三世のあらすじを書くこと自体が私の文才では無理なので「面白い！」ということでご勘弁を！

　タイトルバックも、船が通る逆光の運河の土手に愛車フィアット500とルパン・次元がたたずみ、自然にカリオストロ公国の国境へと導かれていく、単に絵としても私の大好きなものです。

　この「カリオストロの城」では、峰不二子も銭形警部もルパンの味方です。
　なんだかんだ言いながらもルパンがクラリスを城から救うのを助けるのです。

　一方クラリスはひたすらに可憐で健気です。
　式場から逃げる途中、カリオストロ伯爵の暗殺団を食い止めるために次元と五右衛門が残るのですが、一旦ルパンと一緒に逃げようとしていたクラリスは次元と五右衛門の元に駆け戻り
「無事戻ってくださいね！　この御恩は一生忘れません！」
　と言い、ルパンに呼ばれて「はい！」と答え結婚式の王冠のついたベールを脱ぎ棄ててその場を離れます。
　このあとであの五右衛門ですら、暗殺団に切り込んでからニンマリと「今宵の斬鉄剣は一味違うぞ！」とつぶやいてしまいます。
　　…　クラリスにファンクラブができるわけですね。

　銭形警部も珍しく（？）カッコイイです！
　終了間近、ルパンが「泥棒の練習をするから連れて行って！」と迫るクラリスと無理に分かれた（これもカッコいい！）直後にやってきて

　銭形警部：「ルパンめ、まんまと盗んでいったか！」
　クラリス：「あの方は何も盗んではいません！　私のために戦ってくれたのです！」
　銭形警部：「あいつはとんでもないものを盗んでいきました。　あなたの心です！」
　クラリス：「ハイ！」

　そう言って銭形警部は姫に敬礼をするのですが、その時に短いですがウインクをするんです！
　カリオストロ公国まであの埼玉県警のパトカーでやって来る銭形警部が、ですよ！

　登場人物一人一人の個性がきっちりと描かれ、見ているうちにアニメだと思えなくなってくる面白さです。


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